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11月の終わり、急に寒さが訪れたこの日。二日間に渡って『愛阿里の家』の上棟が行われることとなりました。現場のブルーシートを外すと、前日までに運び込まれていた木材の山が姿を現します。

作業に先立って施主様と弊社スタッフによって、挨拶が交わされ、みんなで工事の無事を祈り、梅干とお神酒をいただきました。

棟とは家の一番上の木材。
棟を上げる為にみんなで力を合わせて、作業していきます!

まずは一階の柱を立てていきます。写真奥からクレーンに吊られて木材が運ばれてきています。

これは柱の上に乗る梁。達ちゃんが受け取ります。

柱のほぞ(刻んだ突起)と丸太のほぞ穴の位置を確かめます。

それが一致すると、掛矢という木製のハンマーで落とし込みます。

寒さも相まってみんな少し緊張している様子でした。
大きな梁や桁がどんどんとクレーンで吊られてきますが、どういう風に作業をしているかというと、

下で事前の段取りのもと、準備がされているのでした。木材に紐を掛けたものをクレーンの先に引っ掛けて吊っていきます。
福ちゃんと順さん、ダイスケが長い材の継手を継いでいます。

金輪継という継手。栓を打つことでふたつの材が締め付けられ、強固になっていきます。
この継手は、もっとも強固な継手のひとつだそうです。

カズくん。
通し貫という薄い板を柱にあらかじめ刻んである穴にはめ込んでいます。柱がきちんと納まる前じゃないと、こちらの貫、入らなくなってしまうのです。
こちらは土壁の下地となります。土壁の住宅と乾式の住宅の木の構造でもっとも違う点がこの貫です。
貫があることにより地震の際、揺れに対し建物に柔軟性と粘りが生まれます。

南側の一番端、軒桁が運ばれてきました。

受け取ったのは最近顔つきが変わってきたと噂の(?)ダイスケ。他の人たちと言葉を交わしつつ、納めていきます。

再び貫。長い!
中央にあるのは半柱。貫と間渡し竹を通すように薄く加工されています。サトちゃんが柱に通していっています。

こちらは後から継手を緊結させるもの。

10時の休憩を挟んで作業再開です。
なんとなく一階の形が見えてきました。

ダイスケ(左)が木材が傷つかないようにあてを噛ませ、カズくん(右)が掛矢で収めます。木と木の気持ちいい音が響き渡ります。

こちらは道路側の胴差。達ちゃんが通し柱のほそ穴の位置を確認して納めつつ…、

間に立っている柱を納めつつ…、

(ちなみに右から福兄、順さん、棟梁の福ちゃん。)

更に更に、こちらがすぐ上の写真のもっと右側。少し梁がずれていたので横から掛矢で叩いて調整します。
ちなみにナオキとカズくんです。
そして、一番端には通し柱が納まります。

通し柱が納まりました。
こちらの柱、四方差という仕口になっています。今、降りてきている梁を・・・、 

通し柱に納めます。
 

今、三方目となる桁が納まろうかというところ。

達ちゃんが納めています。とっても四苦八苦中!

柱や長ほそ部分にところどころ見える真四角の穴。ここに栓と呼ばれる木の楔を打って、締め固めていくのです。

このようにいろいろな部材を複雑に組み合わせていくことで強固な家が出来ます。ちょっとやそっとじゃ外れません!これが伝統工法のいいところ!

そしてこの柱の四方差 最後に頭つなぎという部材を納めます。

辰ちゃんが桁を落とし込んでいきます。<br>
あての下を見ていただくと、L字型に加工されているのがわかります。ということは…、

その上に更に梁が納まります。
大工さんはあっちがちょっと浮いてる!など目を細部にまで光らせています。
にこやかに作業をしていますが、集中したり気を抜いたりしながらいろんなところを見ています!

みんな集合!
通し柱(二階までの長い柱)と軒桁の間に、辰ちゃんが短めの木材を入れようとしています。
その為に通し柱を右に傾ける必要が!右側にある木材は完全には納まっておらず、ダイスケが端で支えています。

隆兄が慣れた手付きでノミを使い、長ほその微調整をしています。何十年も大工を続けてきた手です。

満を持して大黒柱の登場!ひときわ目立ちます!
こちら通し大黒といって、二階まである長い大黒柱!!!

大黒柱を納める土台付近はこんな感じ。養生した状態のまま納めます。

大黒柱へ次々と梁・桁を納めます。やはり大黒柱!存在感がすごい!

こちらは渡りという加工。あらわしとして完成時に見えてくるので丸く加工してあります。

一日目が無事、終了しました!大工さんたち寒い中、お疲れ様でした!
ちなみにこちらの写真、お施主様の撮影です!
曇りがちな一日でしたが、明日は晴れそう!! 

ということで、二日目です。
二階部分の作業に取り掛かる前に、みんなで一斉に落下防止用のネットを張っていきます。

一日目よりは日差しもあり、風は冷たいもののあたたかい日となりました。二階の柱を立てていきます.

二階にももちろん貫を入れます。

南面の軒桁。

二階にも綺麗な松の丸太が!
こちら、大黒柱の上に乗っています。

三本の松が交差する部分。この架構美が完成時でも見えます!
松の木目は綺麗なので人気があります。

二階の部屋がある部分に桁・梁が収まり、母屋が掛かりました。この上に棟が来ます!!

屋根が掛かる部分、小屋組です。小屋束を立てていきます。

こちらには屋根の勾配を利用してロフトが設けられます。二階の柱にこの部分の母屋や棟木を納めます。

棟梁の福ちゃん。ここまできてようやくホッとしたみたいです。棟上の日、棟梁には、棟梁にしかわからない独特の高揚感があるのだそうです。

カズくんも笑顔!
小屋組はスムーズ!母屋をどんどん納めていきました。

先ほど少し書きました、『栓』を打って締めていきます。
この栓も、加工場で作られます。

遂にやってきました。
棟が収まる束にお神酒を掛けます。お施主様にも棟に上がっていただき、みんなで棟を納めました。上棟です!!!

無事棟を収めると、神事に移ります。この頃にはだいぶ日も傾き始めていました。
祭壇を用意します。図板もこちらにお供えします。

お施主様が二礼二拍一礼。

続いて社長のキクさん。

そして、大工さんを代表して棟梁の福ちゃんが祈願をします。

お施主様と、ご親族様、弊社スタッフで最後にお神酒で乾杯です!
人生において一番長い時間を過ごすであろう、家。
お施主様の大切な家に関わる事ができ、大変幸せです!
本日は誠におめでとうございました!スタッフ一同、心よりお祝い申し上げます。
たくさんの温かい心遣い、本当にありがとうございます!今後ともよろしくお願い致します!