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3月吉日、春風もまだ少し冷たく感じる日が続いていましたが、この日の朝は気持ちの良い青空が覗え、大工さんたちは威勢よく掛け声合わせてその建前作業は始まっていきました。 

通し柱と胴差しを取り付ける際にはレッカーを慎重に誘導させ、材に傷が付かないよう丁寧に現地へ運び込み、端部と端部の仕口を合わせ、大きな掛矢を使って納めていきました。
 化粧となる梁や桁においても傷付かぬようアテ木を当てて、一本の材を納める際には複数の大工さんがその上から掛矢を振りかざし、呼吸を合わせて しっかりと納めていきます。
 通し柱と胴差しが組み上がると一階と二階が一つとして結ばれたように感じ、更に、梁などの横架材がどんどんと組まれていくことで強い木組みが固まり出来上がっていきます。
 大工さん一人一人が役割りを果たし、声を掛け合い息を合わせていくことで、その木組みは確かな姿となってこの場所に現われてくるのでしょう。
 登り梁を掛けていく際には材を予め斜めにしておかなければならず、角度のついた材を納めていく際には「もう少し上げて」、「強く押して」など、やや緊迫した場面も見受けられました。
 そして、いよいよ棟木を納める際にはそれまでの緊張した場面とはうってかわって、皆、晴れ晴れとした表情となり爽やかな笑顔が溢れ、お施主様と設計士さんも天辺まで上がって掛矢を持って大工さんと一緒に棟木納めを行ないました。
 近隣には大きなコンクリート造の建物のある地域ではありますが、棟納めとなり、その昔ながらの職人の“技”で出来上がった姿は、通る人、通る人の目を惹き付けているようにも感じました。
 棟納めが終わると祭壇が組まれ、上棟式が行われました。 
“住まい手”と“作り手”が気持ちを一つとしてこの工事が安全に進んでいくよう、また良き家造りとなっていくようお祈りしました。
 最後はお餅撒きを行ない、ご近隣の方々と共にこの良き“思い”を分かち合い、この家造りに関わる人たちへ“感謝”をすることで、より良い和やかな家造りへと進んでいくのかもしれません。