トップページ>>施工中物件>>子どもと共に素足で楽しむ家
 


それは、この棟上の祝福だけではなく、新しい生命のご誕生を待っているかのように。

通常の建前でしたら、前日までにあらかじめ組まれておくのですが、昨日は大雨となってしまったため、今回は、柱のみが運ばれておりました。

そして、施主様ご夫婦と大工さんの挨拶が交わされました。

まず建て始められたのは、吹き抜け部で、1・2階が通し柱と梁、桁がホソ差し、栓打ちによってによってしっかりと組まれ、レッカーによって一気に吊り上げられ、土台の穴に差し込まれました。

今回の建て方も貫板を入れ込むみながらのやり方で、こうすることにより、地震の際に建物全体が『柔』の力で耐え切れることとなるのですが、しかし、これは、とても手間のかかった建前となってしまい、時間もかかるのです。

昔ながらの職人の技術で、継ぎ手や仕口が組まれていきました。これらは、地震などの災害に強く、そして、見た目も、職人の『目』と『技』によって、体裁も整えられ、きれいな仕上がりとされているのです。

棟梁の中ちゃんは、随時、図面をみながら、順調に進んでいるか確認しながら、また、次の材料を考えながら段取りを行っていました。

この家の中心部には大黒柱が、配置されており、大工さん五人が一斉に抱え込み、建てられました。そして、正さんが、掛矢を大きく振って、収めていきました。

とても蒸し暑くなった初日でしたが、小雨が少し降っただけで、順調に進められ、一階部が組まれたところで終了しました。

建前二日目。
 前日の天気とは、打って変わって、青空の中の白い雲。その天気の中、再開されました。

妻側の梁が組まれていき、そして、この建物の東の梁から西の梁に広がる二本のヤダキが組まれました。

 そして、南北に長い小屋梁がヤダキの上に組まれ、大工さんたちは、掛け声を合わせながら、掛矢を大きく振り、収めていきました。

そして、順に梁や桁といった杉の材料がレッカーによって吊り上げられました。それらは、建物の東側後方に眺められる四国山地で生まれ、しっかりとした材として育ち、そして、ここに別の形として存在することとなるのです。

そして、この桁も大工さんたちの手のよって、しっかりと収められていきました。

桁が収められると、次は甲乙材が組まれました。ここまでくると、この建物の骨組みは、揺れることもなく、大工さんたちも安心して作業を行っているのでした。

次に母屋が組まれ、建物の概要が見え始めてきました。 

棟納めになりますと、施主様の息子様が建物のてっぺんまであがって、大工さんと一緒に掛け矢を持って棟を納められました。 

そして、下からは、新しい生命を宿られた施主様とお母さん、そして、キクさんが心配そうにながらも、息子様の一生に幾度も無いだろう家造りの棟納めを見守られておられました。 

そして、ついに棟が納められました。建前の初日の朝には、天気がとても心配されましたが、雨が降ることが恋しいくらいの暑さとなり、最後には、西の強い日差しがこの建物と施主様を祝福しているように照らしつけ、輝きを放っていたのでした。 

それは、この棟上の祝福だけではなく、新しい生命のご誕生を待っているかのように。