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8月吉日、雲ひとつない真っ青な空の下、建前が行われることとなりました。

クレーンが高く頭をもたげます。

弊社スタッフ、お施主様、ご親戚様、続々と現場に人が集まってきました。
はじめに全員で挨拶が交わされます。

緊張と期待の中、作業が始まります!

まず最初に、あらかじめ組まれていた一番外枠となる胴差しと柱がクレーンで吊られ、大工さんの手に渡っていきました。

ゆっくりと慎重に位置を確認しながら土台に落とし込みます。

1階と2階を1本で通す「通し柱」を納めます。

通し柱に対して桁などのために軒桁まで通っていない柱を管柱といいます。
管柱を一本一本納めていきます。
そして、和室とLDKを仕切る一番太い桧の大黒柱が落とし込まれようとしています。

土台中央に長ほぞを落とし込むと同時に、四隅にも土台を挟み込むような加工がしてあります。
こちらは「落とし蟻」という仕口。

クレーンの位置を微調整しながら、みんなで足並みを揃えます。

大黒柱を納めつつ、管柱と梁も納めていきます。

程よい緊張感と、和やかな空気の下、作業が進められていきました。
胴差しを落とし込もうとしています。

カズくん。
通し貫という薄い板を柱にあらかじめ刻んである穴にはめ込んでいます。柱がきちんと納まる前じゃないと、こちらの貫、入らなくなってしまうのです。
こちらは土壁の下地となります。土壁の住宅と乾式の住宅の木の構造でもっとも違う点がこの貫です。
貫があることにより地震の際、揺れに対し建物に柔軟性と粘りが生まれます。

納まりました。
このように順を追って組み立てていくことで、がっちりと家は強くなっていきます。

胴差に直交する桁を、納めていきます。
納まる先の通し柱にも、その下にくる柱にも気を配りながら、作業を行っていきます。

お手製の麦藁帽子のツバ付きヘルメットを被っているのは潤君です。
フットワークも軽く、足場や梁の上を身軽に歩いていくのでした。

朝日がだんだんと昇りはじめ、気温もそれと同時にどんどん上がっていきました。
胴差しを一気に柱に落とし込みます。

設計のジン君も大工さんと一緒に作業をしています。

梁と梁を通し柱に。
これらはそれぞれの材の特性を見極めた上で、合致するように弊社の大工さんたちによって刻まれています。

手刻みは、プレカットというすべて機械で行う加工とは違い、手間は掛かりますが、木の本来の良さを生かした温かみのある家が建っていきます。

今回の棟梁・ヒロ。
前の晩は眠れなかったとか。そんなことは微塵も感じさせない動きです。

松ちゃんが掛矢で通し柱を土台に落とし込みます。

足場から胴差しの上に降りて、さて、次はどこを? 

潤君とナオキが「あて」を噛ませ、木材に傷がいかないようにしながら、どんどん柱と梁、土台がしっかりと組まれるように叩いていきます。
 

まだまだこれから。開始から1時間が経ったころの様子です。

一段下がっているのはベランダ部分。

建物を強くするために斜めに掛ける「火打ち梁」。
地震や台風による力で起こる変形を防いでくれます。
こちらも上から掛矢で落とし込みます。

松ちゃんが金槌で叩いているのは「栓」というもの。小さな材料ですが、その名の通りで、柱と梁を固定するとても大切なものです。

栓がたくさん。これらも全て大工さんが内子の加工場で刻んでいます。

梁です。
細い溝が入っていますが、ここに今回の設計のポイントでもある水平の建具が入ります。

地上では順さんとダイスケが次にクレーンで吊るす木材を準備しています。
作業が滞りなく進むように、事前の段取りもしっかり行われています。

ベランダの格子を納めています。
ヒロと潤君です。
柱に4段の格子を差し込みつつ、同時に支柱を梁に納めなければならないので、なかなか難しそう。
そんな二人を見かねて、マツオカさんと隆兄のベテラン二人が助っ人にやってきていました。大工さんたちのチームワークもばっちりです。

2階の柱を落とし込みます。
刻んだほぞを潰してしまわないように、程ほどの力で。

軒桁登場です!
午後になり、朝の青空から一転、雲行きが怪しくなってきました。

この後、通り雨が降り、作業を一時中断。テントにみんな避難し、雨宿りです。

2階の梁・桁がすべて収まると、屋根荷重を受ける小屋束が建てられます。 

小屋束の上に登場したのは母屋。
そして、クレーンで運ばれているのは、片流れの屋根の棟から軒まである大きな大きな登り梁です。

雲が去り、再び暑さが戻ってきました。

今の時点では建物はまだ完全には固定されていない状態のため、「なびき起こし」という作業を行います。

あと少し!

裏のお宅のお子さんとお友達が5人ぐらい集まっていて、大声で
「お仕事がんばってねー!」と声を掛けてくれました。
スタッフ一同、和みつつも大声で「がんばるよー」と返します。

いよいよ上棟です。
棟を受ける木材に棟梁のヒロがお神酒を掛けます。

そして、お施主様にも一番上まで上がっていただき、一緒に棟を納めました。

続いて上棟式に移ります。総代は隆兄が務めます。

お施主様ご夫妻が祭壇に拝礼。

竣工後も家が無事であるように神様にお祈りをします。

続いて弊社社長のキクさん。

そして、棟梁のヒロ。

今後の工事の安全も祈願します。

上棟式を終え、餅撒きを行いました。

この餅撒き、古くは平安時代からの風習だそうですが、ご近所の方々へ幸せのお裾分けの意味合いもあります。

上棟式を行っている内に、いつの間にかたくさんの人が集まってきてくれていました。
やはり餅撒きは、みんな楽しみな行事です!
子供も大人も目をキラキラさせながらおもちを拾っています。

最後にお施主様、ご親戚の皆様で記念撮影をしました。


スタッフが動きやすいようにお心配りしていただいたり、美味しい差し入れをありがとうございました。
今まで紙の上にしかなかった家が、三次元になって、現実のものとして現れた瞬間です。
お子さんたちも今はまだ小さいですが、大きくなったときになんとなくでもこの日のことを覚えているのではないでしょうか。
ご家族にとっての一大イベントが大きく動いた一日です。
誠におめでとうございました。