西渕工務店通信

まるたはつる

2012年 04月 14日 (土)

いつも木材を納入してくれている藤井産業さんから、松丸太をたくさん仕入れました。
藤井さんの土地ではつりを行っています。
はつり→斫り。
建築用語で削るとか割るとかそういう意味です。
たとえば、家の庭にカーポートを取り付けるときなんかに「地面のコンクリートをはつって…」みたいな感じに使います。

何本あるのか数えるのを忘れましたが、結構な数ありますね。
手前の方のは、樹皮がちょいちょい残ってます。

これらを、はつる。
手に持ってるのがはつり機(電動です)。
こんなにきれいな色の肌理が出てくるんですねー。
肌理(きめ)の語源は木目からきているらしいですよ。
追記。なぜこれをしているのか説明しろと仰せつかりました。
木には伐り旬というのがあって、秋~冬だと言われています。
木は水をたくさん吸って成長する時期と、休む時期があって、前者の時期に伐ると水分や栄養分がたくさん入っているので、カビが生えやすかったり虫がつきやすかったりします。
で、その伐り旬に伐られた木材がこれらです。
藤井さんが集めてくれました。
で、こちらは半年以上置いておいて、自然乾燥させます。
松は捩れやすく、じっくり乾かしたものを使ってないと、捩れたときプロペラ状になってしまうこともあるので、大変だそうです。
さきに皮をはつるのは、樹皮があるとその間から虫が入ってしまうからだそうです。
虫にとって松はおいしいらしいです。
松くい虫なる虫もいます。
ということで、今年の夏以降の木材を今の時期から確保しないと、急にこの木材が要る!ってなっても手に入らないときがあるということですね。


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