西渕工務店通信

3月のはじまり

2022年 03月 02日 (水)

今日は山の中へ。↓たぶん林業をするひとしか通らない絶景が見える場所。

霧が晴れかけているので見えてませんが、小田の街が見えます。

小田の街を囲うようにぐるっと山があって、ぐるっと一周できました。

内子町の面積の80%が山林になるそうです。

2018年に大雪が降って倒木が起こったり、夏には西日本豪雨で各地で土砂崩れや冠水も起こりました。

統計を見ても年々こうした災害が増えています。

結局のところ、土砂災害ってなんで起こるの?ということを突き詰めていくと、山の保水力というところに行き着きます。

前のイベントの際に書いたコラムです。

「森は海の恋人」という本が、20年ぐらい?前にありましたが、山を守ることが日本全体を守ることに繋がっています。

ってことで、内子の80%の森をどうにかこうにか守っていかなければなりません。

ほとんどが戦後に植えられた針葉樹(杉や桧)ですが、これらは根が浅いので森を放っておけません。

間伐や枝打ちを繰り返して、地表に光を届けるという人の手間が必要です。地表部分に針葉樹以外の根が深い植物が増えることで雨が降ったときに山の水を山に保水してくれます。

この状態になっていないところは、降った雨水が一気に地表を流れてしまうために土砂崩れが起こりやすいんですね。

山は持ち主が手間暇をかけるか、森林組合にお願いして手入れをします。

山の持ち主の高齢化や過疎化でどんどん放置林が増えていますが、内子町の森林組合さんががんばってくれています。

 

山に連れて行ってもらっていて一番びっくりだったのがこれ。

湧き水が凍ってます。

本当に同じ内子なのか…?


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