内子の家
内子町内子
外観イメージ
内子に建つ切妻屋根の家。外壁は漆喰と赤身の杉板を使用し、落ち着きのある印象に。
内観イメージ
南向きに窓を大きくとり、LDKのどこからでもお庭を眺められる間取りに。登り梁を用いて、スッキリとした広々空間になります。
起工式
10月吉日。 仏式にて執り行われました。この土地に建物を建てることをご先祖様や地域の方々とのご縁に感謝し、工事の無事やご家族の安寧をお祈りします。
起工式
お経を上げ、お焼香を行いました。 工務店スタッフ、お施主様ご家族様で厳かに式が執り行われました。 これからいよいよ工事が始まります。 本日は誠におめでとうございます。
基礎工事
いよいよ工事が始まりました。ベタ基礎という基礎形状をつくります。底の部分は、防湿シートを貼り、湿気が上がるのを防ぎます。そして、現場には鉄筋が運び込まれました。
配筋と鎮物
図面に沿って鉄筋が組まれています。 一部防湿シートに穴が開けられていますが、ここには鎮め物を納めています。 起工式(地鎮祭)の際にお預かりしておいたもので、工事の安全を祈って埋めます。
コンクリート打設
ベタ基礎をつくっています。底盤を打って固めた後、立ち上がり部分のコンクリートを打設しているところ。
墨付け
工場では、構造材が搬入され、墨付け作業が始まりました。
金輪継(かなわつぎ)
木材同士を繋ぐ部分を継ぎ手と呼び、継ぎ手にもいろいろな種類が使われております。同形の両部材を組み合わせ、栓を差して固定する金輪継。継ぎ手の中でも強固なもののひとつです。
基礎完成
立ち上がりの打ち継ぎが終わり、養生期間の後、型枠が取り外されました。
刻み
機械加工と大工さんの手刻みで、1本1本確認しながら加工していきます。加工済の構造材がどんどん並んでいます。
土台敷
基礎の上に土台を敷いていく作業。基礎と土台との間には、基礎パッキンという部材を挟みます。高強度・高耐久・全周通気など優れた性能を持つダイカラットを使用しています。
床断熱と床下地
床にパーフェクトバリアを敷き詰め、床下地を張っていきます。もうすぐ上棟です。
上棟
12月吉日、上棟の日を迎えました。 建物の躯体を一日で組み上げていきます。まずは柱建て。こちらは大黒柱を納めているところ。
梁
柱を立て終わると、梁や桁を納めていきます。梁のほぞ穴に柱を合わせ、カケヤや胴付きでたたいて組んでいきます。
登り梁①
屋根の勾配などに沿って登るように設けられた登り梁。あらかじめ地上で組み立てます。
登り梁②
組んだ登り梁をレッカーで吊り上げて運びます。敷梁の上から軒桁に向かって、しっかり納めていきます。
追掛け大栓継ぎ
軒の下に渡される軒桁。追掛け大栓継ぎで木材同士をつなぎます。継ぎ手の中では強固なものの一つです。
小屋束・母屋
小屋束を立て、母屋を納めていきます。小屋束は母屋を支える構造材、母屋は屋根を受ける横の構造材です。 現場では雪が降り始めましたが、寒さに負けず安全を確認しながら上棟を進めます。
棟納め
小屋組の部材がどんどん組まれ、上棟のときを迎えます。大工さんたちが掛け声を掛け合いながら、一番上の部材「棟」を納めました。
上棟式
無事建て方を終え、上棟式を迎えることができました。 本日はおめでとうございます。 お施主様におかれましてはたくさんのお気遣いをいただきまして誠にありがとうございました。 竣工に向けスタッフ一同精いっぱい尽力して参ります。
垂木
棟納めの次は屋根に取り掛かります。まずは垂木を並べて打ち付けていきます。
野地板
垂木の上に野地板を貼っていきます。斜め貼りにすることで、地震への耐力が上がります。
瓦葺き
防水シートを敷きます。そして、桟を打ち、屋根瓦を葺いていきます。今回は淡路瓦です。
金物・鋼製建具
屋根仕舞が終わると内部の工事へ。筋交や間柱が入り、構造金物や鋼製建具を取り付けています。
胴縁・ラス板
外部は、建物全体に防水シートを貼り、通気層となる縦胴縁を打っていきます。そして壁仕上げ下地となるラス板を横張りしていきます。
断熱材
弊社ではおなじみのパーフェクトバリア。屋根・壁に断熱材を敷きこんでいきます。
小庇
L字型の掃き出し窓部分に小庇を施工。庇の屋根はガルバリウム鋼板を葺きます。
天井
杉板を張ります。リビングには天井勾配に合わせたFIX窓もあります。
階段
階段をつくっています。まずは階段をかけるための側板に、踏板を受けるための加工を施します。
階段
側板を架けたら、踏板を取り付けます。木製のスケルトン階段。圧迫感がなく、インテリア性を持たせることができます。
ロフト
階段を上がるとロフト部分。石膏ボードを貼ります。小さな丸い穴は、エアコンの配管が通ります。
水切り・郵便受け
外壁の見切り部分に水切りを取り付けます。 上部は漆喰、下部は赤身の杉板で下見張り予定。この時点で桜の木の郵便受けも設置済。
間仕切り壁
建具の枠や下地の板が入ると、だんだん部屋っぽくなってきます。
杉押入板
ファミリークローゼットを施工中。壁には杉押入板を使用しています。
踊り場
ロフトから1段下がった踊り場部分に床を施工しています。根太を入れ、杉板を張っているところ。
格子
踊り場に格子をつくります。お洒落な目隠しにもなりつつ、空間のアクセントにもなります。
鎧張り
さて、内子町「(仮)内子の家」ですが、鎧張りという板の張り方をしました。 ちなみに貼ると張るはノリを使うか使わないかで使い分けるそうです。タイルは「貼る」。板は「張る」かな。 やり方はいろいろあるんだそうですが、西渕工務店の場合はぎざぎざした胴縁をつくりって、それを打ち付けます。
鎧張り
そこに下見板を張っていきます。下から上に重なっているようして、戦国時代の武士の甲冑に見えることから鎧張りといいます。
鎧張り
緑のテープがところどころ貼ってありますが、下地の位置ですね。φみたいなマークを描いたらその真ん中の棒が芯です。 これを下地のときにつくったようなぎざぎざの木材で押さえます。 すると鎧張りの完成です。 杉の赤みを使っているので目合いも揃ってきれいですね~
格子
大工工事も大詰めです。
家具工事
キッチンバックをつくっています。こちらも大工さんの手仕事。収納部分はお施主様の用途に合わせてカスタマイズすることができます。
モルタル下地
鎧張りの上部はモルタル下地を塗っていきます。
漆喰塗
外部仕上げである漆喰を塗っているところです。
造作家具
大工さんがつくる家具が魅力の一つです。 工場で加工した木材を現場で組み立てていきます。 丸柱を挟んで家具にします。
造作家具
キッチンカウンターを造作しました。 下部の棚には建具を入れます。
内部壁下地
室内の壁に石膏ボードを貼ります。ボードの継ぎ目やビス穴にパテを塗っていきます。
タイル工事
水回りの床にはタイルを貼ります。タイル割りもバランスよく仕上げます。
内壁仕上げ
デュブロンという自然塗料を塗っていきます。漆喰のような自然な風合いで、デュブロンが吸湿と放湿を繰り返し、快適な空間にしてくれます。
設備機器
システムキッチンや洗面化粧台などの設備機器を設置。照明も取付して、完成に近づいてきました。
洗出し
スポンジなどを使って表面を洗い流し、骨材の表面が均一に出るように仕上げます。
DNA工法
西渕工務店オリジナルの床下換気システム取付。蓋つきの箱を取り付けて開閉ができるようにし、床下を流れる涼しい空気を室内に取り込む仕組みです。
濡れ縁
大工さんが掃き出し窓の外に濡れ縁をつくります。家の中にいるような気軽さで、外の空間を堪能できるのが、濡れ縁の魅力です。
造作家具
ダイニングテーブルは工場で作製し、現場に搬入します。こちらの素材は桧で、角を丸く面取りしています。
完成
「内子の家」が完成しました。しっくいと鎧下見張りで存在感のある外観です。
完成
L字に配置されたLDK。登り梁のある勾配天井や目隠し格子のアクセントで木の温もりを。三角窓や大きな掃き出し窓から陽光が降り注ぎ、明るく開放的な空間です。