砥部の家
伊予郡砥部町

外観パース
「砥部の家」の外観パースです。 切妻のシンプルな屋根に焼杉を使った外壁。 コンパクトな平屋の家になる予定です。 住宅地に建ち、家族が集まる平屋です。
地鎮祭
地元の宮司さんにお越しいただき、厳かに式が始まりました。 日本ならではの感覚である八百万の神への信仰。土地それぞれに神様がいて、建物を建てさせていただくことを報告する儀式です。
地鎮祭
写真はえいえいえいと、鋤(すき)を入れています。 この土地で初めての工事を模して行います。 設計士が鎌(かま)を入れて、お施主様が鍬(くわ)を入れます。 気を引き締めて、これからはじまる工事の無事や安全を祈念しました。 本日は誠におめでとうございます。 スタッフ一同、心よりお祝い申し上げます。
あらかじめ
墨付けが始まるので、大工棟梁と設計、工務(現場監督)で事前に打ち合わせを行いました。 西渕工務店では各現場に責任者・棟梁を専任しまして、その人が木工事のすべてを理解して取りまとめます。 ここから棟梁は紙の図面を自分で図板に起こして、木材に墨を付けていきます。 段取り八分という言葉がありまして、物事を成功させるには事前準備で8割が決まるという意味ですが工務店も段取り八分です。
基礎配筋
基礎はべた基礎といって、底盤すべてがコンクリートになっています。 コンクリートと鉄筋のそれぞれの弱点を補うのが鉄筋コンクリートです。
墨付け
木材加工場では大工棟梁が墨付けを始めています。 木材を一本一本確認しながら、どう刻まれていくのか墨を付けていきます。 写真は杉の桁ですかね。 木取りといって、必要な寸法、等級に基づいて木材を段取りしています。
基礎完成
コンクリートを二回打設。 養生期間の後、脱型してコンクリートの基礎が完成します。
切組
丸太梁を使います! 大工さん同士で相談中。
土台敷
木のマス目が…! 上棟を前に足元の木材を敷いていきます。 外周部にあるのが土台。立ち上がり基礎のない部分のちょっと太い部材を大引と呼びます。 その間に入っているのは根太。 更に断熱材の受け材を直交させて入れています。
上棟
大安吉日。 砥部町「砥部の家」が上棟を迎えました。 一日で構造躯体をくみ上げるという古来より大工さんにとっても特別な一日です。 棟梁は前日は眠れないとか… まず、柱をすべて土台の上に落とし込んでいきます。
軒桁・妻梁
柱が立つと、その上に横架材を納めていきます。最初に外周部(軒桁)を納めます。 平屋ですが軒高が少し違うので差し付けがあって、通し柱風の加工がされています。(写真右の奥の部分)
桁
柱の上に桁を納めますが、柱の「ほぞ」と桁に開けた「ほぞ穴」を合わせる必要あるため、上で叩く人と下で引っ張り掛け矢で叩く人、みんなで声を掛け合いながら行います。
丸太梁
続いて梁に使う丸太梁が納められました。丸太に合わせた襟輪穴の加工がされています。
全景
梁の上に小屋組みを立てていきます。
登り梁
そして登り梁。 平屋の部屋を勾配天井にしたい場合、梁を見せないようにするときは屋根勾配なりに梁を架けます。 同じ加工をした日本の梁を重ね合わせています。
棟納め
そして、構造材の一番頂部「棟」を納める瞬間がやって参りました。 お施主様にも棟に上がっていただいて、一緒に棟納めを行っていただきました。みんなで声を掛けながら棟を納めます。
上棟
そして、続いて屋根仕舞を行い無事、一日の作業を行うことが出来ました。 非常に暑さの厳しくなった一日でしたが、休憩しながらみんなで作業を終えられました。 お施主様におかれましてはたくさんのお心遣いをいただきありがとうございました。 竣工に向け、スタッフ一同精一杯尽力してまいります。
屋根仕舞
上棟後は屋根を作り上げていきます。 垂木を売って、その上に野地板を斜めに張っていきます。水平構面の強度を高めるため。 そして防水シートを水下から水上へ張っていきます。 雨が家に入らないようにするためです。
屋根工事
そして瓦を葺きます。 淡路瓦。 きれいに並んだ瓦はいぶし色。棟を乗せていきます。



















